2024年度のサンゴ礁モニタリング結果について
阿嘉島臨海研究所では20年以上にわたって慶良間諸島のサンゴ礁をモニタリングしています。2024年の夏は沖縄でも記録的な暑さが続きました。沖縄本島ではサンゴの大規模白化が見られ、多くのサンゴ群落が死滅していました。慶良間でも諸島の北側に位置する浜では、大きな影響を受けました。写真上は座間味島の北側の観測ポイント、ニタの様子です。一面、焼け野原の様相です。一方、写真下は阿嘉島の北西側のポイント、後原の様子です。多くの元気なサンゴが見られます。沖縄本島に比べると、慶良間諸島への高水温の影響は軽微でした。地図で見ると、慶良間諸島は複雑な配置をしていることが分かります。その多様な地形が、それぞれのサンゴにとって生き残りやすい環境を形成していることが伺えます。